2009年2月21日土曜日

パチンコホールで顔認証? そして未来は自宅警備員が警備業界に参入?

2chでパチンコ板を興味本位に覗いていたらパチンコホールは顔認証システムを使って顧客を管理しているという話がでていました。

オムロン等で特許や商品案内を出していたので反応したらしいです。
特許はたいがいの会社でノルマ化されているので、現場では思いつくものなら何でも出しているのですが(笑)。


さて、顔認証システムを実際にパチンコホールで使う場合の話です。

顔認証(認識)システムというのは1万人のなかから特定(10人ぐらい)の人物を見つけ出す精度は非常に高いです
(メーカーが宣伝する「99%以上の精度で」とかいうのは主にこちら)

しかし、あまり知られていませんが、1万人をこちらはAさん、こちらはBさん...等とそれぞれ見分けようとすると
精度は5~15%まで大幅に低下してしまいます(パスポート写真のような見分けやすい写真でも)。
つまり、顔認証は顧客全体の管理よりは特定の得意客or危険人物の見極めに適したシステムなのです。

もっとも、20人の候補画像を出力してその中から選んでもらうなど最終的な判断に人を加えると
90%以上の精度が簡単に得られるので
顔認証のみをパチンコ店が顧客管理に使うとしたらこの方法が選択肢としてあります。

でも、そんなバイト聞いたことありませんね...(笑)。金もものすごいかかるし。
というわけで顔認証で顧客全体を管理しているというのは嘘だと思います
顔認証のメーカーは大げさなイメージを吹き込みたいのであえて否定していないだけでしょう。


おそらく、顔認識システムは(使われているとして)顧客管理システムの一部として使われているのではないでしょうか。
基本的には顧客カード等で識別(おまけのポイントとかつけるだけでお客さんが自ら進んで使ってくれます)。

顔認証システムは店内の移動情報の取得や
カードを使わないor新規カード客を危険なプロ客かどうか判断する等として使われるだけでしょう。

顔認証(認識)は使う側も使われる側もオカルト的な怖さに振り回されているのが問題だと思います。
そろそろメーカーも本当のところを伝えた方がいいと思うのですが。
あなたたちが話を持ちかける会社の重役さんたちも、それを使われる側の人たちも本当に何も分かってませんよ。

ところで上記の顔識別のバイトって本当にまだ無いんですかね。
一日中、どこの誰かもわからないままデータベースから抽出されてディスプレイに表示される
20ケ程の候補画像と実際の顔画像を比べて10秒以内に判断してクリックするだけの仕事(iPhoneでもできる!)。

在宅でも、引きこもりでも、海外の言葉通じない人でもできるので大きなビジネスチャンスだと思うのです。
自宅警備員が本当に警備業界に参入する日がくるかもしれません。