2010年10月3日日曜日

Kindle版のTimeと紙の雑誌のTimeを読み比べる

Kindle3がやっと我が家に届きました。

Kindle3 は重さも紙の本より軽く、液晶の表示も見やすく、しかも届いた瞬間からAmazonに接続して本が購入できます。この素晴らしさにただただ感動です。

とりあえず紙の雑誌と比較がしたくなったので、KindleのMagazine欄のトップあるTimeをKindle版と紙の雑誌とで比較してみました(どちらも記事の内容は同じ)。

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Kindle のよさ
  • 何冊でも持てる。

  • いつでもどこでも最新版がダウンロードできる。

  • すぐに直前に読んでいたところから再開できる

  • 英単語の意味をカーソルを当てるだけですぐに調べることができる(非英語圏の人にはありがたい機能です)。

「直前に読んでいたところから再開できる」というのは本でもしおりはさめば同じだろ。とつっこまれそうですが、意外と電車の中だとしおりはさむのが大変な上に、英語の文章だとページが分かってもどのあたりを読んでいたのか手間取るのでKindleのほうがいいです。この特徴があるのでじっくり先頭から文章を読んでいく分にはKindleの方がいいと思います。

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紙の雑誌のよさ
  • 紙面が大きい。

  • 雑に扱っても壊れない。

  • パラパラとページをめくって読むことができる。


といったあたりでしょうか。
「パラパラとページをめくって読む」という機能は一度比較するとわかるのですが、本当に紙ならではの素晴らしい機能です。キーワード検索よりもアバウトに興味のある記事を探すことができるこの機能は当分紙でしか実現できそうにないです。この機能がKindleに無いので実は技術書なんかは紙の方がいいです。技術書は先頭からじっくり読むだけではないですし、辞書と違ってキーワードでピタリと検索できるわけでもないので。

比較してみると、自分が初めに持っていた先入観と異なり、電子版が先頭からじっくり読んで行くのに適していて、紙の方が散文的に飛ばし読みをするのに向いるという結論になりました。

「雑誌を読むことはアームチェア・トラベリングだ」と菅付雅信さん(有名な雑誌編集者)は言っていたけれど(いまのウェブにはファンタジーが足りない / 菅付雅信)、この言葉の意味がKindleが出たことで改めて問われているような気がします。テキストデータを読むにはKindleで十分な時代が来ようとしていますが、雑誌の中にある世界を楽しむためにまだまだ紙の雑誌にも頑張ってもらいたいものです。